Steve KerrによるDUMMY MAGAZINEインタビューの日本語訳です。適当です。
サファイアスロウズです。名前は・・・今はまだ言いたくないです。オンラインで名前を明かすことはそんなに重要じゃないですし。普段は学生です。
・サファイアスロウズの名前の由来は?
思いつきで特に意味はないです。青いものが好きだから。あと、なんとなく女性らしいけれど、なんとかガール、みたいな女の子を強調した名前にはしたくなかったから。
・いつから音楽を作っていますか?True Breathの曲はいつ作られたのですか?作業の量はどんな感じ?たくさんの素材をつくるのですか?それぞれの曲を作るのに時間はかける?それと、いつ音楽を作っていますか?あなたの曲からはすごく夜っていう感じがするのですが・・・
曲は全部今年の春くらいから作りました。今までもバンドをやったり、作曲のまねごとをしたりすることはあったけど、ラップトップを使って一人でちゃんと全部を形にしたのは今回が初めてです。夜に作ることが多いけど、作っている間は自分のベッドルームで昼夜関係なく夢中でやっています。ヒキコモリみたいな感じ。ひとつの音色を決めるのにいろんなエフェクトを試してすごく時間がかかることもあるし、イメージが湧いてきてすんなり作れることもあります。
・曲作りにはそんな機材を使っているのですか?機材には満足していますか?それともしょっちゅう変わるの?
製作にはmacとカシオの古いキーボード、あと500円で買ったジャンクのリズムマシンを使っています。サンプリングはすることもあるけどしてない曲もあります。そこにあるものを使って作るってだけ。満足してるけど、お金があったらもっとたくさん欲しい道具はあります。
・あなたの音楽はどのくらいダンスミュージックに基づいているのですか?シカゴハウスなどにはどんな影響を受けていますか?私には、あなたの全ての曲の底流のように思えます。「純粋な」ダンスミュージックを作ることに興味はありますか?
シカゴハウスへのあこがれみたいなものはあります。音楽だけじゃなく、文化や思想も含めて。でも、同じような曲を作っても時代が違えば意味も違うから。それに、直接影響を受けているのは80年代〜90年代のシカゴハウスよりも、そういうものを彷彿とさせる今の音楽です。100% silk とMiracles Club のECSTACY RECORDSなんかは大好きです。他にも好きなアーティストは山ほどいるけど!
純粋なダンストラックを作ることに最初は興味があったけど、作っているうちに自然と今のような形になりました。でも当たり前ですよね、ダンスミュージックに出会う前にいろんな音楽をきいていたから、影響を受けているのはダンスだけじゃない。それに私は自分の狭い部屋で曲を作ってる。それはとても内面的だし、狭い空間で完結しているものだから、フィジカルな意味でフロアの音楽にはなり得ない。いろんな環境を含め、曲作りでは嘘はつけないです。
・あなたのヴォーカルは漂う空気のようというか、覆い隠されていて理解し辛いですね。You Got True Breathの歌はLA Vampiresのいくつかの曲を思い起こさせるような感じがします−彼女の曲はひとつの歌詞を呪文のようにただ繰り返します。あなたは歌詞をかいているのですか?それとも、あなたの声をそのように曲にのせることに関心があるのですか?
歌詞っていうほどのものはないけど、普段口に出せない感覚のようなものを言葉にのせています。聞き取れるか聞き取れないかは重要じゃなくて、曲全体から雰囲気が伝わればいいと思ってます。ボーカルじゃなくて、声を素材として使ってるだけなので。女性の声は素材として好きです。
・あなたはどのようにしてBIG LOVE とNOT NOT FUNに関わり合うようになったのですか?True Breathが100%silkからのリリースではないのに何か理由があるのですか?
ビッグラブは原宿に素晴らしいショップがあって、そこにお客さんとして通ってたんです。東京に来てからレコードを集めはじめて、それが結果的に曲を作るきっかけになったので。私にとって本当に大切な場所です。ある日、私実は音楽を作ってるんですと音源を渡したら、ビッグラブで出そうと提案してくれたのです。
NNFと100% silkは私がとても好きなレーベルだったから、最初に曲を作ったとき一番最初にメールで送ってみたんです。聴いてもらえたら嬉しいなっていう気持ちで。そしたらNNFから出そうとすぐに返信がきた。とても驚いたし嬉しかった。私はなんてラッキーなんだろうって。
なんで100%silkじゃないかっていうのは・・・それは私が決めたことじゃないからわからないけど、私の作る曲は完全にピュアなダンストラックではないし、自分でもこれからどんな方向へ向かうのかわからない。もっとダンスっぽくなるかもしれないし、ダンスから離れるかもしれない。100%silk向けのダンストラックやリミックス音源なんかも作ってみたいと思うけど、他にもいろいろな可能性があると思います。
・ライブはしますか?もしそうなら、録音された曲をどんなふうに変えてプレイするのですか?それとも同じ機材を使ってやるのですか?もしライブをしていないなら、する予定はありますか?
まだライブはしてないけど、したいとは思っています。素敵なメンバーがいれば、バンド風にアレンジするのもいいかもしれない。でもメンバーのあてもないし、いつも一人のほうが身軽でいいと思うから、ラップトップとコントローラーを使ってシンプルなライブをするかもしれないです。
・アルバムのプランはありますか?
今アルバム用の曲を作ってるところです。でも今までできた端からリリースしてきて、全然ストックがないからたくさん曲ができるまでにまだ時間がかかりそうですね。来年出せたらいいなと思います。
・東京のシーンの一部を感じることはありますか?そこに住んでいることでどんな影響を受けていると思いますか?(もし二つめの質問がおかしかったらすみません。西に住んでいても東京のロマンチックな景色は感じられますよね。)
それはとても重要な質問ですね。2011年の東京のインディーミュージックシーンの中では間違いなく何かが起こり始めていると思います。Cuz me painのアーティストたち(the Beauty, Jesse Ruins, MASCULiN, ;visited )や、Moscow Club, New House, Friends, Neon Cloud, あと京都だけどHotel Mexicoとか他にもいろいろいますが・・海外でも評価されそうな(すでにされている)アーティストがたくさんいます。しかも、みんな音楽的にはバラバラで関係のないような感じがするけど、友達だったりどこかでつながっていたりします。
東京には今までも音楽があふれかえっていたけれど、こういう予兆は今までにはなかったような気がします。現時点ではまだとても未熟なので、それがシーンとして成功するかどうかはわからないけれど、いくつかの海外のブログやメディアでは注目されはじめているようです。私たちは、結束するにはまだ不安定ですが、お互いにいい影響を与えたいと思うし、私も東京のプロデューサーとしてその一端を担えればいいと思う。きっとみんな日本のメディアや権力には飽き飽きしてると思うし、私もそういうものには何も期待していません。でもラッキーなことに、海外ではそういうものに関係なく純粋に音楽を評価してくれる地盤ができている。なので、これから私と同じくらいか私よりも若い才能が臆さずに次々とでてくれば、東京の音楽の状況はとてもよくなると思います。
・これからの予定は?
来年の頭くらいに発売される、東京のCuz Me Painのコンピレーションアルバムに参加しています。あと3月にアメリカに行きたいと思って今プランをたてています。その頃にはライブツアーができたらいいなと思っています。今はネットを通してしかコミュニケーションできていないから、早くみんなに会いたいです!